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新入り猫の性別や年齢はどうしたら上手く行くの?

猫の組み合わせは、オス同士、メス同士、それともオスとメスにするのが一番スムーズに行くのでしょうか?


日本では、『性別が違う同士が良い』とアドバイスされる方が多いようですが、私は100%同意できません。

アメリカの猫の行動学専門家とこの話題について話をしましたので、ここで紹介したいと思います。

 

 

犬の場合、確かに性別の違う同士が上手く行くようです。ただし、猫は性別よりも、性格が重要に思います(猫の性格については後に説明)。

 

複数の猫と暮らすことがご希望ならば、母猫と子猫たちを一緒に引き取ると必ず仲良く過ごせます。

(お宅の猫に子供を産ませろ、という意味ではありません。すでに子供を産んだ母猫と子猫を一緒に貰う、と言うことです)

 

一緒に生まれた子猫は性別に関係なく、大人になっても仲良しであることが普通ですので、兄弟と一緒に貰うのもお勧め。

 

お宅にいる先住の子がまだ若ければ、性別は関係ありません。エネルギーがあって元気で、同じように一緒に遊べる同士だと仲良くなれます。

 

 

先住猫が大人のオスの場合、新しい猫がメスだとライバルになりにくいかと思います。


勿論、新入りがオスだと駄目、と言うことではありません。落ち着いた性格の大人のオス猫、または、1歳未満の子猫にすると問題が少なく済むようです。

 

先住の子が大人しい、高齢である、という場合には、元気な子猫はわずらわしいので先住には迷惑で、受け入れにくいです。子猫は先住猫と遊びたがりますが、高齢の猫にとっては迷惑。猫は『子猫を連れてきて』とは頼まなかったのですから、飼い主さんが責任を持って、”子猫が先住猫を邪魔をしない”ようにしてください。子猫を二匹以上で貰うのがお勧めのは、そこにあります。

新しい猫が生後6ヶ月以上のオスであれば先住、新入り、“両方の猫”が去勢してあることが絶対条件。

 

 

今いる猫がメスの場合、特に猫の個性が肝心かと思います。先住猫がメスの場合、性別に関係なく、新入りが大人しいと上手く行きます。

 

ただし、あくまで参考程度に聞き流してくださるのが一番かと思います。私がシェルターで多くの猫を見てきて言えるのは、

『猫同士が上手くやるのに大切なのは、性別、年齢よりも、性格と正しい紹介方法』です。

 

猫はテリトリー意識が強い生き物です。どんな場合でも忘れてはいけないのが、『ライバルにならない相手』を探し、環境を整え、『焦らずに時間をかけてお互いを紹介』してあげること。

 

これを守れば、猫は上手に共存できます。猫は複数で飼った方が、それぞれの個性が際立って楽しいですよ。100匹いても完全に同じ性格の子はいません。毎日、健康で素晴らしい多くの猫が殺処分されています。どうか、1匹でも多くの猫におうちを見つけてあげてください。

 

 

 

 

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