top of page

一番の間違いは、家に連れてきた新入り猫をキャリーから出し、すぐに家中を自由に歩かせること

 

これでは先住猫が“縄張りを荒らされる!”という危機感と、見知らぬ相手への恐怖から、仲良く出来なくて当然。 第一印象が悪かったせいで関係を拗らせ、その後もずっと仲良くなれない結果にもなりかねません。

 

 

新入猫は専用の部屋を作って『必ず隔離する』!!!

 

新入りを迎る前に部屋を用意します。ご飯、ベッド、トイレ等の必要なものは全て置き、先住猫に“会わせずに”に隔離します。

最初の1,2日は、ドアは閉めたまま、先住猫と新入り猫がお互いの音と匂いだけ確認出来るようにします。

『顔を見ないとお互いのことが分からないのでは?』と言うのは人間の考えです。猫は匂いで相手を確認します。


 

ずっと仲良く暮らして来た猫が、獣医さんから戻った猫に対して威嚇すると言う事がよくありますよね。知らない匂いが付いているからです。猫にとっては、視覚より臭覚が相手を確認するのにずっと重要なのです。

姿を見ると興奮してしまうので、まずは匂いに慣らせるほうが、次のステップがスムーズに行きます。

 

感染する可能性のある病気、寄生虫がないと確認ができていたら、お互いのベッドやおもちゃなどを交換して、それぞれの匂いを嗅げるようにします。新入り猫を別の場所に連れ出して、先住猫が新入りの部屋に入り、自由に匂いをかげるようにするもお勧め。

 

 

数日後、先住猫が興奮しないでドアの向こうに興味を示していたら、徐々に姿を見せ合う準備OKです。その時も新入りは部屋から出しません。いきなり手が届く状態のボディーコンタクトではなく、ドア越しに知り合える状況を作るのが良いでしょう。先住の子が威嚇したりして逃げるのは普通ですから、心配しないで大丈夫。

 

絶対に無理やり会わせようとしないこと。猫の行動に任せます

 

 

部屋のドアを少し開けて猫が出れないように赤ちゃん用のフェンスなどを利用して、顔は見えるけれど出て来れないし入れない、という状態を作るのがお勧めです。

 

絶対に守っていただきたいのが、“たとえ何があっても猫を叱らない”。新入りに対し威嚇するのは猫として当然のこと。当然のことをしただけなのに叱られても意味が分からないだけでなく、逆効果です。先住猫ちゃんをとにかく可愛がり、褒めましょう。

 

猫のペースに合わせ、ストレスにならない程度に毎日ドア越しに面会させます。猫が逃げ腰なのを捕まえたりしてはいけません。無理やり近づけたりも駄目です。 毎日、段々と威嚇の回数や長さが減ってゆけば良い兆候です。

 

どれだけの期間部屋を別けるかは、猫の状態によります。我が家では3日から数ヶ月かかったこともありました。大抵の場合、2,3週間は部屋を別けて、ゆっくりと紹介します。

 

 

『そんなに長いのか??』と思われるかも知れませんが、ゆっくり紹介する以外にも重要な目的があります。病気を移し合わないためです。

 

いわゆる猫風邪はウイルスで感染します。新入り猫は新しい環境にやってきて、かなりストレスを感じています。ストレスがあると免疫力が落ちるので、風邪の症状が出たりします。二週間たっても健康であれば、風邪の潜伏期間を過ぎたと考えても、ほぼ大丈夫かと思います。新入り猫はこの隔離期間中に必ず獣医さんで猫エイズ&白血病、寄生虫の検査をしてください。

 

 

そういうことを毎日繰り返して、フェンス越しにお互いが落ち着いた様子になれば、いよいよ新入りを部屋から出してみます。

 

 

新入り猫と先住猫の正しい紹介方法  『最初は新しい猫を家の中に放さない』

 

bottom of page