top of page

良くある飼い主さんの間違い

①『猫が独りでは可哀想なので友達を連れてきてあげよう』と言う考え

 

 

まず、本来単独行動の猫にとって、猫の友達がいないことは苦ではありません。

 

よく受けるご相談で、『ずっと二匹で飼っていたけれど一匹が亡くなり、残された猫が寂しいと思うから新たに子猫を迎えたい』という内容。亡くなった子とはとても仲良しだったので、新しく猫を迎えてもきっと上手くやれるだとう、という考えです。

これは要注意。

前にいた猫は前の猫。新しい猫は別の猫。全く違います。

猫が一番ストレスを感じるのは生活の変化です。仲良しの猫ちゃんがいなくって、それだけでも大きな変化なのに、その変化慣れる前に知らない猫が家に入ってきたら、それは、さらなるストレスになります。

特に、お宅の猫ちゃんが高齢であるなら、子猫を連れてくるのは慎重に考えてください。人間の子供と同じで自分の好きなように振る舞い、先住猫の迷惑は考えません。

 

 

②相性の悪い猫を連れてきてしまった

 

 

どんな場合においても、絶対に避けたいのは去勢していない大人のオスを家に連れてくること!去勢していないオスは縄張り意識が強く、これで喧嘩が無い方が不思議です。去勢できる年齢(生後6ヶ月)に達した猫は、必ず前もって手術を済ませましょう。

 

去勢していない大人の猫を連れてくると、縄張り争いの為に怪我をするほどの大喧嘩をしたり、家中にスプレー(尿でのマーキング)をしたり、負けた方が生活しにくくなる可能性もあります。そもそも、去勢・避妊手術は”飼い主の最低限の義務”ですから、必ずしてください。

 

メス同士ならば大丈夫か?と言うと、そういうことでもありません。

 

大きな男の子で大人しく優しく、小さい女の子で気が強い、ということはよくあります。特に、一人娘で室内で大事に可愛がられた女の子には、オス猫以上にテリトリー意識の強い猫が多くいます。

 

 

 

③先住猫がシニアなのに、若くて強い猫、または騒がしい子猫を連れてきてしまった

 

 

これは年老いた先住猫に“自分の居場所が取られる”“縄張りが荒らされる”と言う危機感を持たせ、結果、攻撃的になったり、怯えさせてしまうのです。長年1匹で暮らしてきた猫の場合、他に猫がやってくると言う事はこれまでの自分の生活が一転するということ。つまり、猫が一番苦手とする環境の変化をもたらされたと言う訳です。

 

 

お年寄りの猫がいる家庭に新しく猫を連れてくるのならば、新しい猫がおとなしい子にすると上手く行くことが多いです。
ゆっくり休みたい老猫にとって、忙しい子猫は邪魔です。だからと言って、子猫を貰ってきてはいけない、ということではありません

 

成熟していない子猫は大人猫のライバルにならないので、縄張り争いの喧嘩になりません。
新入りの子猫が先住の大人猫の邪魔にならないような気配りをしてあげれば、すぐに仲良く暮らせます。そのためにも、貰うのが子猫の場合、1匹より2匹にすると子猫同士で遊ぶので、先住の猫にちょっかいを出さずに済み、上手くいき易くなります。

 

 

 

④紹介の仕方が間違っている

 

実は、猫が仲良くなれない原因で一番は猫同士の相性ではなく、紹介方法が間違っているケース。飼い主さんが間違った為に必要の無いいざこざを起こしている場合です。

 

 

 

 

bottom of page